機動戦士ガンダム というアニメを
我々の世代はガンダム世代だろう。
前にも書いたように思うけど、ガンダムはファーストガンダムのときに失敗した。ニュータイプを入れるか入れないか。映画版を見ていると、ニュータイプの度合いが強くなっている。よくあるとおり、一般大衆はホワイトベースファミリーの行く末を見たかっただけなのに、勘違いスタッフはニュータイプこそが大衆の求めるものだと錯覚した。
ファーストガンダムがおかしくなっていったのは、ララァが出てきてからだ。でもララァが出てきて何が変わった?しょぼくれたアムロを見て何が楽しかった?
Zガンダムはガンダムファミリーの人間ドラマであるべきだった。やたら鼻につくカミーユだのファだのの代わりに。
いまに至るまで、ファーストガンダムを越える作品は出ていない。一見レベルが上がっているようでいて、実は下がっている。ガンダム00も似た感じがするけど、自分がトシ食って、10代の子がわんさかで世の中を変えていくということがどれほどむちゃくちゃなことかよくわかる。
ガンダムはヤマトより現実的になった。だが、「ニュータイプ」に囚われなければもっとよくなった。当時もそのあたりでもめた、と最近どっかで安彦良和が言っていた気がする。