aquí,allí -秋味-

アキ・アジィ 「ここに、あそこに」というスペイン語。無理やり日本語の秋味にしてしまいました。旅行がとっても好きでアート系もそれなりにうるさいおじさんです

セリエA とチャンピオンズ・リーグ

イタリアでサッカーを見てきた。

 

いや、草サッカーを見てきたんじゃない。セリエAと欧州チャンピオンズリーグの試合を一試合ずつ。一試合がユベントスカリアリの試合でもう一試合がインテルバルセロナの試合。

 

知ってる人は当たり前のように知ってるし知らん人は何のことやらさっぱりだと思うが、我が常勝ユベントスの最近の悲願と言えば、欧州CLを制覇すること。今年はC・ロナウドをゲットして、(ロナウドをゲットするということは、ユーベにロナウドが加わると同時にレアルからロナウドがいなくなることを意味する)今年こそほんままぢちゃう?と思わせる展開。まぁぶっちゃけていうと、昨季もブッフォン最終年で、絶対取れると思っとったんだが、ほかでもないC・ロナちゃんにオーバーヘッド決められ万事休す。昨年ダメだった時点で今後当分目は無いと思ってたのだけど、なんとC・ロナ取ってくるとは・・・って感じ。

 

思えば最近のユベントスには絶対的ストライカーがいなかった。まぁユーベの過去の歴史で言うとデルピエロみたいな人。テベスにしてもイグアインにしても、すごいんだけど、もう一つ突き抜けてなかった。むしろポロシーとして取らんのかなぁっていう、そういうチームだと思ってた。そしたらロナウド!かなりびっくりだった。

 

で、まぁそういういきさつはおいといて、C・ロナのユーベに来てからのお行儀良さはニュースでもよく報道されてたけど、「実際どんなもんやろ」と思ってみたら掛け値なくfor the team でがんばっていた。ちょっとしたかっこつけでやってるならそれは90分のなかでばれると思うのだが90分ほとんどエゴ出すことなく、周りのマークを引き付けて、空いてる選手にパスを送り続ける姿は間違いなく本物だったと思う。

 

実はカリアリとの一戦は、内容的には負けてると言っても良かった。ボールのキープ力が明らかに相手の方が上。たぶんテキは相当研究してきたんだろうと思えた。欧州サッカーを見たことは過去2度しかないのだが、そのうちの一試合がバルサとマラガの試合で、そのときはたまたまメッシとスアレスが欠場で当時まだいたネイマールが孤軍奮闘する形だったのだが、さすがに「ちょっとあかんやろ」っていうぐらい、もうポゼッション率とか抜きで全体の9割5分ぐらいバルサが攻めてる形やったけど、ずっと単調な攻撃を繰り返し、結局スコアレスのドローで終わったのやが、内容的にどうあれ、そのときの試合よりはマシやった。(実はあの試合以来、ネイマールの評価は高くない)カリアリがちゃんと攻めていたってのもあるけど、お互いにきちんと攻め合って守り合って、まぁユベントスの見どころが最初と最後しか無かったけど、ユーベも栗しみながらいろいろ試してるし、バルサのあの試合よりは納得できる試合だったと思う。

 

試合を見ていると、テレビのダイジェストと違って本当に90分間ちゃんとがんばってる選手とそうでない選手の違いが見える。たとえばカリアリ戦で、特筆すべきだったのはデ・シリオとカンセロあたり。そして、交代して入ったクアドラードクアドラードはもう入った時から気合が違った。なんかやってくれると思ったら案の定やってくれた。ちなみにバルサ-インテルで途中出場したマルコムも同じ匂いがしたが、あっという間に点を取った。やっぱりいける選手は交代時点である程度見えるもんなのだ。

 

やたら古い話だけど、初めて欧州サッカーの試合を見たのはクラシコだった。クラシコってのはスペイン語バルサレアル・マドリーの試合のこと。当時のレアルはまさに銀河系軍団だったのだけど、このときはバルサに0-3で敗れた。後から聞くとジダンバルサに敗れた唯一の試合だかだったそうなんだけど、確かにこのときの銀河系軍団は大金はたいたブルジョワジー軍団で、みんな全然やる気なかった。ジダン以外にもロナウドロベカル、ラウール、ベッカムとかまぁすごい面子。そんななかで、ただ一人、周りがなんだろうが必死に走り回って文字通りゲームを組み立てようとしていたのがジダン。テレビの中継じゃそこまでわからんのだけどね。だからジダンはすごいんだとすごく納得できた。

 

さて、今回僕の見た2試合のあと、ユーベはマンUに敗れ、バルサベティスに敗れた。今年のCLはバルサユベントスだと言われているが、この敗戦から見えるものがある。サッカーは野球と違って、たとえスーパースターであっても、チームワークしっかり守ればおさえることができる。ユーベの場合は、マンU戦ではフェライニ一人にやられたみたいで、カリアリ戦もけっこうだめだったから元々調子落ち気味だったと思うのだが、逆にはっきり負けたおかげで目が覚めたのではないだろうか。ミラン戦の結果を聞いてもそれを感じる。

 

C・ロナは間違いなくエゴイストだと思うが、ユベントスに来て、トシもあるだろうが、周りとのコミュニケーションを大事にしているようだ。それはカリアリとの試合を見ていても相手のマークを引き付けて空いてる人間にパスをだすことで得点しようとしてることでよくわかった。かっこつけではなく、90分間きっちりそれを続けていたことに真実味を感じる。そう上のジダンとは違うんだけど似てるものを感じた。一方バルサベティス戦にメッシは出たけどコウチーニョが出てなかったそうだ。実はインテル戦でインテルファンの立場に立てば一番うざい存在がコウチーニョだった。本当にいてほしくないところに備えていて、おまけに試合も組み立てるというまさに八面六臂活躍だったのだ。だからコウチーニョが出なかった時点でバルサにはかなり厳しかったのかもしれない。メッシのいないバルサで支柱だったのがコウチーニョだったわけだから。ただ、突き詰めれば相変わらずバルサはパスサッカーと言いつつ個の力による突破力が大事なんだと思える。

 

インテルの試合でもバルサは明らかに優位だった。正直優位を決め切れてなかった印象。バルサもあれで上手くいかないときには意外に勝ちきれないってのがある。ようは上手くいってないときのあがき方は今のユーベの方が良いってこと。インテルにあそこまで押し込めるのだからユーベがバルサとやってもユーベにちょっとキツいところはあるかもしれないけど、全体力で耐えられそうな気がする。

 

そう、今年は本当にユーベがCL取れるかもしれん、って思う。昨年も思ったけど、今年こそこれで取れんかったら向こう10年取れん、って感じ。ぜひ頑張ってほしい。

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フリーキック前のロナウド

 

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キックオフ時のバルサインテル(手前はコウチーニョ